上伊那主力の小麦「ハナマンテン」 収穫始まる
上伊那特産の小麦「ハナマンテン」の収穫作業が20日から、伊那市東春近で始まりました。 農事組合法人田原の、およそ2ヘクタールの畑では、コンバイン3台を使って刈り取り作業が行われていました。 ハナマンテンは、練りこむとコシが出ることから、麺類に加工されることが多い、強力粉タイプの品種です。 上伊那地域では、およそ1,000トンの収量を計画していて、この品種の全国シェアの7割を占めるということです。 この日刈り取りが行われたのは、今年の秋に播かれる種子用のものです。 種子用と食用が混ざらないように、先に種子の刈り取りが行われ、それが終わると、食用の収穫作業が始まります。 雨で小麦が濡れると、収穫ができないことから、組合員は急ピッチで作業をしていました。 組合員の飯島弘さんは「去年はあまり良くなかったので、今年は出来の良いものがたくさん出せればうれしい。多く人に味わってもらいたい」と話していました。 JA上伊那によりますと、種子用の刈り取り作業は3日ほどかけて行われ、その後、食用の刈り取りが2週間ほどかけて行われるということです。