戦争の体験を後世に 箕輪町で手記朗読会
箕輪町郷土博物館は戦争の体験を後世に伝え平和について考える機会にしようと、「戦争体験手記朗読会」を2日に開きました。 箕輪町で活動している朗読ボランティアグループ「せせらぎ会」のメンバーが手記を読み上げました。 朗読会は戦争の体験を後世に伝えていこうと毎年開かれているもので訪れた町民が耳を傾けました。 箕輪町松島出身で数年前に亡くなった元特攻隊員の男性が平成21年に残した手記には、人間魚雷、回天の操縦訓練の様子などが記録されていました。 敵の戦艦を沈めるために人間が操縦して体当たりする魚雷で、脱出装置がないため生還する事ができない特攻兵器です。 手記を書いた男性は、出撃前に終戦をむかえたという事です。 朗読会ではほかに東京から疎開してきた小学生の日記や、開拓団として旧満州に渡った女性の手記が朗読されました。 箕輪町郷土博物館では、戦争の体験を語れる世代が少なくなる中、朗読を通して次世代に伝えていきたいと話していました。