井坪建設が飯島町に進出、主要生産ラインを移転
老朽化した社宅の再生も
駒ケ根市赤穂の井坪建設(井坪義幸社長)は飯島町赤坂の下平製作所長野工場を用地ごと買取、住宅部材加工部門を移転する。昨年末、工場の大規模改修に着手、5月に完成予定で、4月から順次、断熱パネル製造、プレカット生産ラインなど主要生産部門を移転し、稼働開始する。合わせて、敷地内にある老朽化した社宅を共同住宅に再生する。将来的には本社機能を含め、全面移転の考え。
仮称井坪建設飯島工場は敷地面積は1万5300平方メートル余、東西に長い3300平方メートル余の工場、事務所、厚生施設のほか335平方メートルの社宅もある。
社宅は補強コンクリートブロック造鉄板ぶき2階建、築37年。無断熱コンクリート住宅を徹底した高断熱化と設備やデザインを一新し、高性能で快適な共同住宅(10世帯、2LDK、1LDK各5室)に大改造する。具体的には外壁、天井に断熱材(厚さ10センチの発泡スチロール)を張り、開口部にはペアガラスを、水周りをグレードアップし、オール電化で省エネ、快適住宅を目指す。入居は5月を予定、入居者を募集している。
井坪社長は「建物は古いが躯体がしっかりしている。解体すれば、大量の廃棄物が出るが、改修すれば、環境に優しく、費用も新築の約半分で済む」と話している。