中学生が大工の仕事を体験
担い手不足解消へ
長野県は、担い手不足が心配される大工の仕事について理解と関心を深めてもらおうと、伊那市の伊那中学校できょう、体験授業を行いました。 27日は、伊那中学校の1年生133人が体験授業を受けました。 長野県と長野県建設労働組合連合会が協働して去年から県内で実施していて、南信では今回が初めてです。 伊那大工分会の会員9人が、指導に当たりました。 のこぎりの挽き方やカンナの使い方を披露していました。 その後は、中学生1人1人が、プランターを入れる箱を作りました。 大工分会のメンバーが、金槌の使い方をアドバイスしていました。 長野県によりますと、大工の人数は激減しています。 ピークの平成7年には、全国に76万2千人の大工がいましたが、平成27年は37万2千人と半減しています。 県内では、平成7年では1万5千人でしたが、平成27年の推計で1万人を切ったとしています。 このままでは新築やリフォームなどを行える技術者がいなくなってしまい、県民の住生活に大きな影響を及ぼす恐れがあるとして、去年からこの体験授業を行っています。 長野県では、中学生のころから関心を高めてもらうことで、将来の担い手を育てていきたいとしています。