地域支え合い拠点施設 伊那市荒井にオープン
お年寄りから小さい子どもを持つ母親まで、地域の様々な世代の人たちが寄り合うことができる施設が5日、伊那市荒井にオープンしました。 開所したのは、「助っ人ぜんさん伊那『あらい』」と名付けられた施設です。 地域の誰もが立ち寄ることができる「寄り合いの場」を目指して、空家になっていた古民家を活用してオープンしました。 この日は、立ち上げに向けて活動してきたメンバーや地域の人達が訪れて開所を祝いました。 東京都に本部を置く、一般社団法人「全国育児介護福祉協議会」では、お年寄りの活躍の場をつくることで、元気なお年寄りを増やし、地域を元気にしていこうと、今年から全国各地で拠点づくりに取り組んでいます。 伊那市荒井の荒井利恵さんが活動に賛同し、伊那市にも拠点を作ろうと立ち上げたもので、全国では2か所めの拠点施設となります。 荒井さんは「60、70、80代でも元気に働けるお年寄りがたくさんいる。そういう人達に地域のお年寄りの家に出向いてもらい、話をしてもらうだけでも違う。参加したお年寄りはやりがいを見つけることができるし、来てもらったお年寄りは喜びを感じることができる」と話していました。 誰もが立ち寄ることができ、介護予防活動や、お楽しみ会、食事会など様々なイベントに参加することができます。 活動に賛同する人、やりがいを求めている人は、家事手伝いなどのボランティアに参加することができます。 施設の運営費は地域で家事に困っている人の家を訪問し、有料で家事手伝いをすることで賄っていくということです。 訪れたある女性は「私ももうすぐ70代になる。ここで元気をもらって、その元気を誰かに与えてあげる―そんなことができる施設なのかな、と感じました」と話していました。 助っ人ぜんさん伊那「あらい」では、今後も様々な取り組みを行っていく計画で「困り事がある人、地域の寄り合いの場を求めている人、いろんな人に寄ってもらいたい」と話しています。