野口さん 太陽フレアの黒点撮影
伊那市西箕輪の天文愛好家野口輝雄さんは、6日に発生した太陽表面の爆発現象「フレア」を引き起こした黒点群の撮影に成功しました。 野口さんが撮影したフレアを引き起こした太陽の写真で画面上部に4つ黒く見える点がフレアを引き起こした黒点群です。 太陽フレアは、太陽表面の爆発現象で、今回の爆発は、2006年12月以来の大きさとされています。 9日も、野口さんは、伊那市西箕輪の自宅で、望遠鏡で太陽の写真を撮影していました。 野口さんは、上伊那の天文愛好家で作るボランティアグループすばる星の会の代表を務めています。 野口さんは高校時代、望遠鏡で毎日黒点を観察しては、スケッチしていました。 それ以来黒点について観察を続けています。 黒点は、11年周期で増減していて、現在は減少期にあたり、これだけ大きく数が多いのは珍しいということです。 太陽の赤道付近は24日ほどかけて自転していて、野口さんによりますと、黒点部分は10日には太陽の裏側に隠れてしまうのではないかということです。 なお、情報通信研究機構では、現時点では、フレアによって放出された粒子が社会に大きな影響を与える状況ではありませんが、GPSや、短波通信等の利用については今後も引き続き注意が必要だとしています。