カモシカシードル醸造所 アジア最大の審査会で金賞受賞
伊那市横山でリンゴを使った発泡酒などを醸造している、カモシカシードル醸造所のシードルが、アジア最大の審査会第1回フジ・シードル・チャレンジで金賞を受賞しました。 12日には、入倉浩平所長が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。 今回金賞に選ばれたのは、「ラ・ドゥージィェム・セゾン」と名付けられた紅玉とシナノスイートを使ったシードルの甘口です。 すっきりした飲み口に、程良い甘さと酸味が楽しめるのが特徴だということです。 日本で開催された「フジ・シードル・チャレンジ」は、アジア最大のシードル専門の審査会です。 世界各国からおよそ50の出品があり、本場イギリスやフランスのシードルと並んで、最高賞に次ぐ金賞に選ばれました。国内で金賞を受賞したのはカモシカシードルのみでした。 受賞について入倉所長は「発表された夜は驚いて固まってしまった。美味しいものを造ろうと頑張ってきたのでとてもうれしい。今後も美味しいものを造り続けなければ、というプレッシャーもある」と話していました。 カモシカシードル醸造所は、東京都で福祉施設などを運営する有限会社グルップボエンデが、多角経営の一環で去年8月にオープンさせました。 横山の生産者からリンゴを仕入れているほか、自社でも1ヘクタールの畑で栽培するなど、完全地産で10種類のシードルを生産しています。 白鳥市長は「参入1年目で受賞はすごい。今後に期待したい」と話していました。 ラ・ドゥージィェム・セゾンは1瓶750ミリリットル入り1,620円で、南信地域の酒販店やインターネットで購入することができます。 また、20日に伊那市内で初めて開催されるシードルのイベントにも参加する予定で「地元のみなさんに地元の味を楽しんでもらいたい」と話していました。