企業誘致促進連絡会発足
宮田村企業誘致促進連絡会が20日、村のほか商工会、村内3つの金融機関が参加して発足した。連携をとりながら、積極的な誘致活動を展開する。さっそく情報交換したが、「各企業をじかにまわって信頼関係を構築することが誘致につながる」などの意見、提言が挙がった。
ある金融機関は、誘致を専門とするコーディネーターの存在が重要と指摘。「成功している駒ヶ根市や飯田市などは専門職員を配置し、飛び込みも含めて全国の企業を歩き回っている」と説明した。
「顔見知りになり、相談ができるような間柄になることが誘致につながる」とも話し、企業に対する積極的な働きかけを提案した。
また、大手企業に限らず、中小企業の進出意欲が高まっていると示し、交通アクセスや水などのインフラ整備、さらに雇用確保しやすい場所が求められているとも指摘した。
商工会役員のひとりは、駒ヶ根市など近隣市町村に進出した企業が、村内の企業に部品などを発注していると説明。
「宮田の中小企業をあてにして進出する企業もある。役場職員に企業に足を運んでもらい、一体感を持って情報をじかにつかんでほしい」と要望した。
村側は「誘致は自治体間の競争。今まで甘かった部分は見直し、企業にぶつけたい」と回答。村の産業振興条例を改正するなど条件整備強化の考えを示し、現在までに数社と交渉中であるとも明らかにした。
連絡会は年に3回ほど開くほか、村産業課、開発公社を窓口に随時、情報収集する。