高校生が高遠城址公園の福祉マップを製作
高遠城址公園を訪れる高齢者や障害者のために、障害物などの位置を記した福祉マップをつくろうと、高遠高校福祉コースの2年生が19日、公園内を調査しました。 この日は高遠高校福祉コースの2年生14人が公園内の調査を行いました。 生徒たちは、重りを足につけたり、視野が狭くなるゴーグルを目につけたりして、高齢者や障害者の感覚を擬似的に体験しながら園内を回っていました。 駐車場からあがる階段、堀に降りていく階段など、実際に上り下りができるか、滑って危なくないかなど生徒達が実際に試していました。 車椅子で園内を回ったある生徒は「かなり凸凹があり車椅子には衝撃があった。目に見えない段差もあった」と話していました。 これは介護の授業の一環として福祉コースの生徒が取り組んでいるもので、これまでに学校近くのスーパーマーケット周辺のマップなども製作しています。 桜の見頃を迎えると、学校のグラウンドを駐車場として開放している高遠高校では、実際に高齢者の人たちから苦労を耳にすることも少なくないということです。 担当の香椎佐久美教諭は「公園に行くまでに苦労したという話しも聞く。生徒が作ったマップでより公園を楽しんでもらいたい」と話していました。 福祉コース2年リーダーの若林さくらさんは「目に見えないバリアを見えるようにしたものを作って、活用してもらいたいです」と話していました。 調査結果は、12月に開かれる「日本福祉教育・ボランティア学習会全国大会」で発表するほか、福祉マップとして来春に花見客に配布するということです。