ドローンで松くい虫の被害木実証実験
小型無人機ドローンを使って松くい虫の被害木を調べる実証実験が伊那市の富県で25日、行なわれました。 松枯れの被害が拡大していることから伊那市では、被害状況を確認しようと信州大学などと協力しドローンを使った実証実験をはじめました。 伊那市によりますとドローンを使って松くい虫の被害木を調査するのは国内ではじめてだということです。 25日は、白鳥孝伊那市長や林業関係者、地元住民などおよそ50人が参加しました。 調査区域は、富県の松林およそ5ヘクタールで、ドローンには高性能の特殊なセンサーカメラが搭載されています。 撮影によって松くい虫の被害がないものと感染しているもの、枯れたものに区分できるということです。 上空120メートルから撮影された松林の状況がモニターに映し出され、参加者たちが様子を確認していました。 伊那市の昨年度の松くい虫による被害は2800立方メートルで、初めて確認された平成18年度と比べ4倍となっています。 実験データは、1か月後に解析できる予定で、伊那市では被害拡大防止に期待しています。