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秋の長雨 そばの収穫に影響

秋の長雨 そばの収穫に影響

10月に入り伊那地域では秋雨前線の影響で13日から雨やくもりの日が続き、23日には台風21号による被害も出ました。 この影響でそばにも被害が出ています。 箕輪町上古田の唐澤孝文さんのそばの畑です。 台風前の収穫を予定していましたが、雨でコンバインを動かすことができず、通過後の24日に作業を行いました。 そばは風で倒れ、実は畑に落ちてしまいました。 通常、畑1枚で90キロの収穫を目標にしていますが、採れたのは50キロほどでした。 唐澤さんは「実にしっかり色がついてから刈り取りをしようと思っていたら、長雨と台風でこうなってしまった。自然が相手だから難しい」と話していました。 箕輪町木下にあるJA上伊那箕輪ライスセンターでは、16日からそばの受け入れを行っています。 例年毎日のように持ち込みがありますが、今年はまだ3回のみだということで、JA上伊那ではそばの収量は例年より少なくなりそうだと予想しています。 箕輪ライスセンター米穀担当の永井伸悟さんは「ものは良いものができている。雨で収穫がなかなかできなかったことで収量は落ちそうです」と話していました。

雨で実施出来ず「中止」も、生徒たちはあきらめていない

秋の長雨 そばの収穫に影響

また、長雨でこんなところにも影響が出ています。 南箕輪村の南箕輪中学校では、毎年続けられてきた落ち穂拾いの行事が雨で3回に渡って延期となり、最終的には田んぼの状況や行事の都合もあり中止となりました。 「落ち穂拾い」は、全校生徒が稲刈りの時に落ちた稲穂を拾い集める行事です。 昭和33年に学習資材の購入を目的に始まった行事で、今年、節目の60回を迎える予定でした。 行事の中止を受けて、生徒たちも残念がっています。 地区生徒会長の小池向日葵さんは「とても残念。後輩たちにはしっかり引き継いでいってもらいたい」と話していました。 しかし、生徒会では伝統を途絶えさせたくないという思いから、なんとか実施できないかと検討を始めています。 生徒会副会長の向山創太くんは「60年の歴史をここで途切れさせたくない。どんな形でもなんとかして伝統の落ち穂拾いをやりたい」と話していました。 南箕輪中では「難しい面もあるが、生徒たちの想いを大切にしたい」と話しています。

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