伊那市で木質バイオマスの活用考えるシンポジウム
木質バイオマスの活用による二酸化炭素の排出量削減を考えるシンポジウムが、伊那市役所で3日に開かれました。 シンポジウムは、伊那商工会議所、上伊那森林組合、上伊那地域自然エネルギー普及協議会が開いたもので、市役所で基調講演が行われました。 講師は、長野市に事務所を置くNPO法人CO2バンク推進機構の宮入賢一郎さんです。 宮入さんの試算によりますと、上伊那では年間に42億円が灯油代として使われているという事で、「灯油にかわって木質バイオマスが活用されれば生産、運搬、販売の全てが地域の経済に還元され大きな産業が生まれる」と話していました。 市役所駐車場では、薪ストーブやペレットストーブの展示会が開かれました。 上伊那森林組合のブースでは、持ち運び可能な薪のオーブンでピザを焼き訪れた人に振る舞っていました。 主催者を代表して伊那商工会議所の川上健夫会頭は「次の世代のために自然と共生できる街づくりを進めていきたい」と話していました。