「伊那谷の生んだ芸術家たち」
上伊那教育会が所蔵する上伊那ゆかりの先人の作品展「伊那谷の生んだ芸術家たち」が伊那市創造館で開かれています。 会場には、8人の作品22点が展示されています。 上伊那教育会郷土研究部美術委員会では、毎年教育会が所蔵する作品を展示していて、今年は「工芸」がテーマです。 1954年に63歳で亡くなった辰野町出身の陶芸家 大森光彦さんの作品は5点が展示されています。 大森さんは鮮やかな赤色をした「鶏血焼」の作品が特徴です。 鶏血焼は鉄や金を調合した釉薬を使用していて、焼き加減で色が変化するため、高い技術が必要だということです。 こちらは、1990年に65歳で亡くなった伊那市坂下の人形作家 原 淑子さんの作品です。 桐の木を削り生麩をつけて制作したものです。 また、2000年に60歳で亡くなった箕輪町出身の染色工芸作家小林一博さんの作品も展示されています。 蝋を溶かして模様を描く「ろうけつ染め」の技法が使われています。 この展示会は、12月3日まで伊那市創造館で開かれています。