中村弥六ぶらり オープンデータ活用考える
伊那市高遠町出身の林業博士中村弥六が残した林業遺産を、スマートフォンのアプリや古地図を使って巡る中村弥六ぶらりが26日行われました。 県林業総合センターの小山泰弘さんが案内役となり、古地図や、古地図を加工したアプリを見ながら峰山寺の裏にある「進徳の森」を見学しました。 進徳の森は、明治44年に斜面が大雨で崩落した際、高遠町出身の林業博士中村弥六が、当時は珍しかった外国産の樹木を移植したものです。 樹高35mを越えるユリノキなど7種類の外国産の木が植えられています。 小山さんは「古地図ではこの周辺の土地が崩れたように描かれていて、崩落しやすい地質であることが読み取れる。ユリノキは川沿いに生える木なので、二次災害を防ぎたいという発想があったのではないか」と話していました。 このイベントは、オープンデータの活用につなげていこうと高遠ぶらり制作委員会が開きました。 イベントには県内外から9人が参加し、見学のあとは地域資源のオープンデータ化に向け資料の掘り起こしを行ったということです。