50年の森林ビジョンの取組み支援 「ミドリナ」発足
伊那市が進める50年の森林(もり)ビジョンの活動を、民間が中心となって応援するプロジェクト「ミドリナ」が8日に発足しました。 この日は、市役所で記者会見が開かれ、白鳥孝市長と発起人で伊那市芸術文化大使の柘植伊佐夫さんが概要を説明しました。 50年の森林ビジョンは、50年後の次世代に伊那市の森林・自然環境・農林業を引き継いでいこうと伊那市が進めているものです。 現在、自然体験学習や、都市圏で排出されたCO2を森林整備活動をすることで相殺するカーボンオフセットなどの取り組みを行っています。 プロジェクトでは、「伊那市ミドリナ委員会」と呼ばれる支援組織を設置して、広報活動や伊那市の木材の付加価値の創出、ビジネスマッチングなどを行っていきます。 また、取り組みに賛同してくれる企業や一般から「ミドリナ基金」として寄付を募り、50年の森林ビジョンや、ミドリナの活動に充てる計画です。 寄付のあった人たちには、伊那市の木材を使った返礼品を贈るということです。 柘植さんは、伊那市のプロモーション映像を制作しているイーナムービーズの総監督も務めていて、新たなプロモーションビデオ「森のこえ」に携わったことが、今回のプロジェクト立ち上げのきっかけになったということです。 柘植さんは「すでに様々な取組みが始まっているが、ビジョンを考えたときに、出来ていない部分に着手するべき最終局面に来ているのではないかと思う。みんなで森林の大切さを考えていきたい」と話していました。 白鳥市長は「取組みがこれまで以上に具体化すると思うし、幅が広がると思う」と話していました。 プロジェクトの中心となって活動する伊那市ミドリナ委員会は4月を目処に活動をスタートさせる計画で、まずはビジネスマッチングや付加価値の創出を中心に行っていくということです。