中学生書初め教室 高遠高校生徒が指導
伊那市内の中学校では冬休みを控え、12日から書初め教室が始まりました。 教室では、長野県内で唯一の書道専攻がある高遠高校の生徒が指導にあたりました。 この日は高遠高校書道専攻の生徒7人が伊那中学校で指導をしました。 中学3年生の冬休みの課題になっているのは「無限の可能性」です。 例年に比べて文字の画数が多いということで、中学生は大きさや、全体のバランスを見ながら書いていました。高校生は、赤い墨で直接書き込んで説明していました。 指導を受けた中学生は「どこがどんな風に悪いのかわかりやすく教えてくれた」「年も近いし説明がわかりやすかった」と話していました。 高遠高校では、地域の保育園や小中学校、公民館、文化施設などとの交流を通じて学びを地域に還元し、高校の魅力を発信しようと、2年前に「高遠学園構想」を立ち上げました。 高遠学園構想では様々な事業を行っていて、書初め教室もこの一環で行われました。 教室は高校生がより実践的な学習をする場にもなっています。 指導にあたった生徒は「考えながら教えるのが面白かったし、ためになった」「それぞれの癖と自分の癖を考えながら教えるので、自分のためになる」と話していました。 書道専攻の泉逸男教諭は「指導をすることで、違った角度から書道を見ることができるようになる。コミュニケーション能力の向上にもつながるし、学ぶことも多い」と話していました。 19日には長谷中学校、21日には高遠中学校でも高校生による書き初め教室が行われることになっています。