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「六角観音供養塔」高遠町宝に

相頓寺跡に残る江戸時代の石造物

 高遠町教育委員会は、西高遠諸町の相頓寺跡に残る江戸時代の石造物「六角観音供養塔」を町宝に指定した。
 供養塔(高さ2・45メートル、幅70センチ)は、1747年に水上村(現・高遠町藤沢水上)の石工・九兵衛門が製作したことが分かる銘が刻まれている。町には2500体余の石造物があるなかで、石工の名が彫られたものは珍しいという。
 難しいとされる六角型の面には観音菩薩(ぼさつ)の名が均整に彫られ、台座には卍字、その下に「緒人皆等得解脱」の文字などが記されており、技術が高く評価されているという。
 昨年12月の町文化財保護委員会で、文化財にふさわしいとして意見がまとまり、町教委に申請。23日にあった町教委定例会で町宝への指定を決めた。

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