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上戸で小正月伝統「大文字」下ろし

上戸で小正月伝統「大文字」下ろし

伊那市西箕輪上戸に伝わる小正月の伝統行事「大文字(でえもんじ)」の柱が、20日地区住民によって下ろされました。 午前5時30分、太鼓が打ち鳴らされると、大文字が建てられた辻に地区住民が集まってきました。 太鼓を打っている有賀量子さんは、小学校3年生の時から10年間、毎年太鼓をたたいています。 20日は一年で最も寒い日とされる大寒ですが、最低気温は3月中旬並みのマイナス2.7度となりました。 住民およそ80人が集まると、大文字下ろしが始まりました。 男性がさすまたを使い、ゆっくりと柱を倒していきました。 長さおよそ12mの柱が下ろされると、巾着袋や花飾りが外され、住民が気に入ったものを手に取っていました。 巾着袋や花飾りは各家庭に持ち帰り、一年間玄関や神棚に飾るということです。 太鼓を鳴らして10年の有賀さんは、進学でこの春上京します。 大文字は道祖神のある辻に柱を建て、厄除けや五穀豊穣を願う伝統行事です。

箕輪町大出上組 大文字下ろし

箕輪町大出上組(わでぐみ)の大文字(でえもんじ)が20日午前6時に下ろされました。 上組の大文字は1月14日に大出コミュニティセンター近くの地区内の辻に建てられました。 今朝6時、地域住民20人程が集まり作業を始めました。 上組はかつて上村(わでむら)と呼ばれていました。大文字は、江戸時代に人工的に作られた門川(かどがわ)が天竜川とは逆に流れている事が、疫病の流行など災いのもとになっているとして当時の住民がお祓いのために始めたとされています。 10メートルの柱には松と竹の枝が飾られていて小豆や米ぬかなどが入った巾着袋が下げられています。 障子紙で作った梅の花と柳の木のほか巾着や松の枝などを持ち帰り1年間魔除けとして玄関に飾ります。 上組では、伝統を守るために保存会をつくる事も今後考えていきたいと話していました。

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