伊那地域 今季初のまとまった雪
日本の南を通過した低気圧の影響で伊那地域では22日の昼過ぎから今季初めてのまとまった雪となりました。 23日朝、伊那市の伊那図書館では自動車を使って駐車場の雪かきをしていました。 また、南箕輪村の上伊那農業高校の生徒は、通学路や学校周辺の雪かきをしていました。 野球部の生徒たちは、伊那中央病院まで続く歩道の雪をかいていました。 雪かきをしていた上農の1年生は「疲れるけど地域のためになればと思ってやっています」と話していました。
伊那市西箕輪のみはらしいちご園でも、観光客に備えて雪かきが行われていました。 ビニールハウスの上にはほとんど雪がなく、ハウスの倒壊などの心配はないということです。 羽広いちご生産組合の井踏岩夫組合長は「このぐらいの雪では被害は出ないと思うけど、観光客の足には影響が出ると思う」と話していました。 JA上伊那によりますと、午後3時現在、今回の雪による農業被害は報告されていないということです。
22日の夜一部区間で運休となったJR飯田線は、23日は始発から平常通り運行しました。 中央自動車道では雪による通行止めはありませんでした。 伊那市発新宿行きの高速バスは、始発から4便と、飯田発午後3時の便が運休となりました。 午前8時25分の便は、20分遅れで伊那バスターミナルを出発しましたが、その他は平常通り運行しました。 大阪行きは午前6時20分の便が運休となりました。名古屋行きはすべて平常通り運行しています。 また、伊那市・箕輪町・南箕輪村では、雪による倒木などの被害は報告されていません。 小中学校も通常通りの登校となりましたが、一部の中学校で朝の部活動をやめる対応をとったということです。
日本の南岸を通過した低気圧の影響で22日の昼過ぎから本格的に降り始めた雪は、23日未明には落ち着き、その後は各地で断続的に降り続きました。 長野地方気象台では、24日の午前6時までに山沿いの多いところで24時間に25センチの積雪が予想されるとして着雪や雪崩に注意を呼びかけています。 また、24日は強い冷え込みが予想されることから、道路の凍結にも注意を呼びかけています。