旧満州の孤児焦点に講演会
終戦後、旧満州に取り残された満蒙開拓団の孤児達を引き取った中国養父母に焦点をあてた講演会が30日、伊那市役所で開かれました。 満蒙開拓平和祈念館の副館長で中国の養父母支援団体と繋がりがある寺沢秀文さんが講演しました。 寺沢さんは「終戦直後、ソ連軍から責められていた日本人は、子どもが泣くと居場所がわかってしまうため、山の中に置いてきたり、現地の人達に預けてその場を去ってしまった」と当時の状況について説明しました。 また、寺沢さんは中国のある養母から聞いた体験談について「日本人憲兵にお腹を蹴られ流産した中国の女性が日本人から子どもを預けられ育てたという話を聞いた。日本人がこの現状を知らなくてはいけない」と話していました。 講演会は、長野県日中友好協会が市役所で開いている展示に合わせて開いたもので、会場にはおよそ50人が集まりました。