中尾歌舞伎活動再開 4月に公演
去年2月から活動を休止していた、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は、15日、記者会見を開き、4月に定期公演を行い、活動を再開させたいとの考えを明らかにしました。 西村篝代表らが記者会見を開き、活動を再開することを発表しました。 4月29日の公演では、中尾歌舞伎の得意とする演目「御所桜堀川夜討弁慶上使の段」を上演します。 夫婦や親子の情愛を描いた作品です。 また初の試みとして、前座で、長谷小学校の児童による孝行猿の演劇も上演されます。 中尾歌舞伎保存会は、昭和61年に地域の若者が復活させ、30年間活動してきました。 伊那市の無形民俗文化財にも指定されています。 しかし去年2月に、会員数の減少や後継者不足などにより保存会の継続が困難だとして、当面の間、活動を休止すると発表しました。 活動の再開を望む声が多くあったということで、活動を再開することを決めました。 これまでは、年2回の定期公演を行ってきましたが、体制が整うまでは、春のみの年1回の公演とし、保存会組織は、中尾や長谷地区ではなく、伊那市全域の広い範囲で構成していくとしています。 また、今後は、役者部門と支援・バックアップ部門を切り離した組織体制を構築していきたいとしています。