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「二・四事件」 伊藤校長の日記初公開

「二・四事件」 伊藤校長の日記初公開

戦時中の昭和8年国内世論の統一を目的として、長野県内で反政府的な意見を持つ教員などが多数弾圧された「二・四事件、教員赤化事件」について学ぶ講座で、新たな資料として当時の伊那尋常高等小学校校長の伊藤泰輔さんの日記が初めて公開されました。 17日は伊那市のいなっせで「二・四事件と関係者の生き様に学ぶ」をテーマに講座が開かれ講師は上伊那郷土研究会の矢澤静二さんが務めました。 矢澤さんは、新たな資料として今回遺族から公開の許可を得た伊那尋常高等小学校の伊藤校長の日記を紹介しました。 日記の中には事件当時の学校の様子が記されています。 二・四事件は教員赤化事件ともいわれ1933年(昭和8年)2月4日から半年あまりの間に起こった弾圧事件です。 反戦運動などに関わった教職員や農民、労働者、学生などが一斉に検挙・起訴されました。 検挙されたのは県全体ではおよそ600人で、そのうち2割にあたる140人が教員で、上伊那でも多くの教職員が検挙されました。 治安維持法により国の政策に反対できなくなり、その事が満蒙開拓青少年義勇軍へ長野県から多くの子ども達を送り出した結果につながっていると紹介しました。

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