伊那市富県の国保新山診療所 閉所式
地域の医療を支えた63年の歴史に幕
医師確保が困難な事などから今年度末で廃止となる伊那市富県の国保新山診療所の閉所式が、28日に行われました。 新山診療所は昭和29年に開所し63年あまり地域の医療を支えてきました。 現在の建物は昭和56年に建て替えられたものです。 これまで15人の医師が診療に携わりました。 平成7年からこれまで診療は週1回の1時間のみで、ここ最近は新山地区の4人が通院していたという事です。 新山集落センターで行われた閉所式で新山区長会長の石原信行さんは「この地域になくてはならない診療所だった。担当医師を始めこれまで地元で支えてくれた人たちに感謝したい」と話していました。 通院していた4人のうち3人は富県地区の別の医院に通う事になっていて、伊那市では、バスの路線変更や交通費の補助を行うという事です。 診療所の後利用については、地元北新区と上新山区から移住定住策を進めるための施設として活用したいとの要望があるという事です。