伊那市高遠町の市川八重子さん 旧満州の体験を歌集に
5歳で祖母と2人 満州へ
伊那市高遠町山室の市川八重子さん(80)は、5歳の時に祖母と二人で旧満州に渡った体験を綴った歌集を出版しました。 市川さんは5歳の時に祖母と二人で旧満州に渡りました。満蒙開拓団のために国がつくった神社に派遣されたため食べるものなど暮らしに不自由はなかったという事ですが、終戦直後の混乱期は命がけの生活を体験しました。 市川さんは辛い体験から当時の事を語る事ができなかったという事ですが、短歌にする事で当時の思いを伝える事にしました。 -市川八重子さん著「歌集 高遠」より- 八歳のわれは身体に土を塗り髪をおろして暴徒に備ふ 手榴弾の意味を知りたる少女われ祖母が握れる塊みつむ 「歌集 高遠」は市川さんが自費出版したもので価格は2,300円(税抜き)です。 【七月堂 電話03-3325-5717】