総合的病害虫・雑草管理「IPM」実証実験でパプリカ定植
JA上伊那のハウスで4年目の実験
化学農薬に頼らずに病害虫や雑草を防ぐ農作物の栽培方法について実証実験を行っているJA上伊那などは、4年目の取り組みとして南箕輪村のビニールハウスにパプリカの苗を、11日に植えました。 南箕輪村のあじ~な隣にあるJA上伊那の4棟のビニールハウスにパプリカの苗1,100本を植えました。 JA上伊那などは、化学農薬に頼らずに病害虫や雑草を防ぐ栽培方法「総合的病害虫・雑草管理、IPM」の実証実験を2015年から行っています。 この方法はハウスの中にシートを敷きつめる事で雑草が生えるのを防ぎます。 側面には虫が嫌う赤色のネットをはり侵入を防いでいるほか、害虫を食べる昆虫を放すなどの対策を行います。 肥料は土には入れずパイプを通して水に混ぜて与える半水耕栽培で、過不足なく行きわたらせる事ができ地下水の汚染を防げるとされています。 去年まではミニトマトも栽培していましたが今年は市場価格が安定していて国産の需要が高いパプリカのみを栽培する事にしました。 これまでの実験で目立った害虫の被害はなかったという事です。 収穫は7月下旬から始まり、今年は初めて東京や名古屋方面の市場への流通を目指 しています。 JA上伊那では、今後「IPM野菜栽培マニュアル」を作成し地域に提案する計画です。