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山寺に伝わる奇祭 やきもち踊り

山寺に伝わる奇祭 やきもち踊り

伊那市山寺に伝わる奇祭「やきもち踊り」が、白山社八幡社合殿で15日に奉納されました。 やきもち踊りは、県の無形民俗文化財に指定されていて、山寺の白山社八幡社合殿の春の例大祭に合わせて毎年行われています。 地元住民でつくるやきもち踊り保存会の会員30人が踊りを披露しました。 江戸時代中頃の280年ほど前から行われているということです。 「やきもち」の由来はいくつかあり、歌が終わって鳥居の外に出る際に出遅れると“厄持ちになる”とされていることからこの名前になったという説もあります。 踊りは、前踊り・中踊り・後踊りと3回あり、足をあげて飛び跳ねるのが特徴です。 踊りの合間には酒盛りが行われます。 アユの塩焼きをつまみにどぶろくを飲み交わし、キセルで煙草をふかします。 この日の午前中は雨が降っていましたが、踊りが始まる頃には止み、奇祭を一目見ようと多くの人が訪れました。 観客の中には、酒で酔って足元がおぼつかない踊り手に、野次を飛ばす人もいました。 3回目を踊り終えると一斉に鳥居の外に走りました。

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