春の叙勲 伊那市美篶の保護司 木下俊明さん
春の叙勲 更生保護功労で瑞宝双光章を受章した伊那市美篶の保護司、木下俊明さんの喜びの声です。 伊那市美篶上川手の木下俊明さん72歳。高遠高校を卒業後、伊那商工会議所に就職、36歳で保護司になりました。 木下さんは「地域の皆さんの支えがあって保護司を続ける事ができた。仕事が終わってからの時間や休日に保護対象者と面談をしていたので、その調整にとても苦労した」と話します。 36年間の保護司の活動で、延べ108人の保護対象者と向き合ってきました。 「東京で補導されて伊那に戻ってきた少女が保護観察中に彼氏ができて結婚した。 再犯はなく普通の主婦として生活できるようになり、子どもが生まれたと家まで訪ねて来てくれた事はうれしい出来事として心に残っている」という事です。 木下さんは「家庭環境など色々な形の中で犯罪に染まっていく子ども達がいる。保護司が地域で認めてもらいその活動を知ってもらう事が犯罪予防に繋がっていくと思う」と話していました。