木下五郎さん彫鍛金作品展
伊那食品工業創立60周年記念で展示
駒ヶ根市在住の彫鍛金作家・木下五郎さんの作品展「うちなる形象(かたち)」が、伊那市のかんてんぱぱ西ホールで開かれています。
会場には、2006年から今年までの作品48点が展示されています。
彫鍛金は金属を叩いて鍛え彫って作品を形作っていくもので、木下さんの作品は、立体ではなく、絵画的に平面で表現しているのが特徴です。
木下さんは、日展特別会員や現代工芸美術家協会の評議員などを務めています。
今回の展示会は、伊那食品工業の創立60周年を記念してかんてんぱぱ西ホールで開かれています。
複数の作品を組み合わせたものが3つ展示されています。
そのうちの一つ「幽玄(ゆうげん)」は、2012年から2014年の5作品を組み合わせています 。
水辺に樹木が映る姿をえがいたもので、日本古来の能の世界観を表現しています。
2017年から現在制作途中の作品「至象(ししょう)」は森の中で移り変わる光や風・大気を描いた作品で、来年春完成予定です。
2014年から2016年「地之祭(ちのまつり)」は地上の目に見える部分と、地下の目に見えないエネルギーを描いた作品です。
木下五郎彫鍛金展は、来月1日(日)まで、伊那市のかんてんぱぱ西ホールで開かれています。