地域新電力会社が設立 伊那市連携へ
丸紅株式会社が伊那市を拠点に展開
伊那市長谷で水力発電を中心とした発電事業を展開している三峰川電力株式会社の親会社丸紅株式会社は、市内で電力の小売事業を行う地域新電力会社を設立しました。
市では、8月末までに協定を結び、連携を図る計画です。
伊那市議会全員協議会が25日に開かれ、市が事業の概要を説明しました。
丸紅は、エネルギーの地産地消の促進や低炭素社会の実現を目的に、電力小売事業を主軸とした「丸紅伊那みらいでんき」を、20日に設立しました。
来年4月をめどに電力の小売事業を開始する計画で、二酸化炭素削減にむけた取り組みの方向性が一致することや市民の利益につながることから、市では出資にむけて8月末までに協定を締結することを明らかにしました。
市は、安定した売電契約を確保すること、低料金メニュー・地産地消のメニューを用意すること、既存電力事業会社との連携を図ることなどを丸紅に求めます。
丸紅は、全ての市有施設についての電力契約を行うこと、新会社への出資をおこなうことなどを市に求めます。
今後は、市の求める内容を満たす見込みとなった時点で出資について検討していくということです。
出資額は、新会社の資本金の1割程度を上限に予定しているということです。