大雨 美和バイパス 最大放流毎秒160トン
活発な前線と湿った空気の影響で、県内でも大雨となっている地域があります。
伊那市長谷の美和ダムでも、バイパストンネルを運用し最大毎秒160トンを放流しました。
国土交通省三峰川総合開発工事事務所では、まとまった雨に対応するため、5日午前9時20分に美和ダムの分派堰を開き、土砂バイパストンネルの運用を開始しました。
運用は、平成17年に施設が完成してから17回目、去年10月以来の運用となります。
美和ダムへの流入が一定量を超えるとダムとバイパストンネルの両方で放流を始めます。
20分後には、トンネルを抜けた吐口にも水が達しました。
5日は、最大で毎秒160トンを放流し、午後2時30分現在は毎秒100トンとなっています。
美和ダムに流入する地域の総雨量はこれまでに平均180ミリを超えています。
バイパストンネルを管理する国土交通省三峰川総合開発工事事務所では、24時間体制で警戒に当たるとしています。
長野地方気象台によりますと、活発な前線と南から暖かく湿った空気が入り込み大気の状態が不安定となっています。三峰川上流の黒川では濁流がしぶきを上げていました。
南アルプス林道は連続雨量が規定以上に達したため通行止めになり、林道バスは当面の間運休となりました。
気象台では、伊那地域でもまとまった雨が降っていてこれからも雨が続く予報となっていることから、土砂災害・河川の増水に注意を呼び掛けています。