土砂災害 河川の増水に警戒を
伊那市に土砂災害警戒情報発令
活発な前線の影響で上伊那地域は雨の日が続いています。
伊那市には6日土砂災害警戒情報が出され長野地方気象台では地盤のゆるみによる土砂災害に警戒するよう呼びかけています。
4日の降り始めから6日正午までの伊那市高遠町長藤の総雨量は104ミリとまとまった雨が降りました。
長野地方気象台は伊那市高遠町の長藤と山室、小黒川の上流を対象に土砂災害警戒情報を発令しました。
対象地域では土砂災害の危険が高まっているとして厳重に警戒するよう呼びかけています。
伊那市西春近沢渡の天竜川観測地点では午前5時に氾濫注意水位の0.9メートルを越える0.98メートルまで上昇しました。
天竜川上流河川事務所では河川の水位が上昇していることから
川には近づかないよう呼びかけています。
天竜川支流で護岸の崩れ
大雨の影響で箕輪町下古田の北の沢川では民家の裏の護岸の一部が崩れました。
川を管理する伊那建設事務所では崩れた場所にブルーシートを張る対策をとり、住人には近づかないよう注意を促したということです。
また護岸の崩れは伊那市西春近の藤沢川と長谷の黒川でも発生したということです。
倒木による断線で1,500戸が停電
午前0時30分ころ伊那市平沢などで倒木による断線で停電が発生しました。
中部電力伊那営業所によりますと停電は平沢のほか荒井や西町など約1,500戸で発生しましたが午前2時10分にほぼ復旧したということです。
中央高速が通行止めで高速バスが運休
交通機関にも影響が出ています。
中央自動車が駒ヶ根インターチェンジから中津川インターチェンジまでの一部が午後5時30分現在通行止めとなっています。
これにより伊那、名古屋間の高速バスが終日運休となりました。
伊那バスでは中央道の通行止めが解除されしだい運行するとしています。
JR飯田線の一部区間が終日運休 運休の影響で高校が休校
JR飯田線は始発から駒ヶ根駅と中部天竜駅の区間が終日運休となりました。
上伊那の高校は、伊那北、伊那弥生ケ丘、箕輪進修、赤穂、駒ヶ根工業、伊那西が休校となりそれ以外の小中高校は通常通りまたは短縮授業となりました。
自治体が災害の備えを確認
伊那市では災害警戒本部会議を午後1時30分から開き土砂崩れなどが起きた場合に備え対応の確認をしました。
担当部署からは、避難所開設に向けた準備状況や食料の手配について報告がありました。
長野地方気象台では6日正午から24時間の降水量は南部の
多いところで250ミリと予想していて引き続き土砂災害や河川の増水に注意するよう呼びかけています。