井月俳句大会 最高賞に山本さん
千両千両井月さんまつりに合わせて開催
第五回千両千両井月さんまつりに合わせて、信州伊那井月俳句大会が2日に開かれ、最高賞に福岡県の山本則男さんの作品が選ばれました。
2日は、伊那市のいなっせで表彰式が行われました。
最高賞の井月俳句大賞には、福岡県の山本則男さんの作品【胡桃割る 信濃の音と おもひつつ】が選ばれました。
山本さんの作品は、硬いクルミを割る音を信濃の特徴と捉えたことや、おもいつつと現在進行形となっていることなどが評価されました。
今年は、高校・一般の部に357人から1,604句が、小中学校の部に5,103人から1人1句ずつが寄せられました。
表彰式では、小中学校の部で特選に選ばれた50人にも表彰状が贈られました。
また、1日は「井月さんの時代を知る」をテーマに講演とシンポジウムが行われました。
このうち、文学博士で学習院女子大学講師の谷川ゆにさんは井月の生きた幕末に伊那谷の農民に広がった平田篤胤の思想について紹介しました。
谷川さんは「人類は自然の神々とつながって生きてきたなどとする篤胤の思想に、伊那谷の農民たちは、強く共感していたのではないか」と話していました。
会場にはおよそ100人が訪れ話に耳を傾けていました。