小犬沢親水公園整備 3月下旬に完成
ワークショップのメンバーが現地視察
天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所が進める長谷村の小犬沢親水公園整備工事が順調に進んでいる。1日、設計案づくりに参加した学校関係者、地元住民ら12人が現地を視察。美和ダム管理支所が公園の利用価値を高める「子どもの水辺協議会」の設置を提案した。
親水公園は、美和ダム湖にそそぐ小犬沢一帯(整備面積3万平方メートル)を整備。自然体験学習を支援する場として、子どもたちが川で遊んだり、自然に触れたりできるように「ヨシ」「沢」などのエリアを設定した。昨年9月に工事着手し、3月下旬に小犬沢流入部周辺の親水公園が完成する。
工事の進ちょく率は70%で、参加者は延長約400メートルの敷き砂利の散策路を歩きながら「小犬沢川支流の俵沢川から水を引いて水車を取り付ける」「洪水期は標高815メートルまで水位が上がり、小犬沢流入部の8割ほどが埋まる。流木やごみの片付けに手間がかかるが、公園が荒れることはない」など説明を受けた。参加者から整備内容の変更を求める意見はなかった。
美和ダム管理支所は整備完了後、管理・運営を村に委託する考え。教育、河川、環境の関係者でつくる子どもの水辺協議会で、地域が一体となって公園の活用や手入れなどに取り組んでもらえればと話している。