長谷を拠点に自動運転サービス実証実験 今年度も
伊那市の道の駅「南アルプスむら長谷」を拠点とした自動運転サービスの実証実験が、昨年度に引き続き今年度も行われます。
拠点となる道の駅南アルプスむら長谷です。
18日は、実証実験に使うバスの試験運転などが行われていました。
実証実験は、国土交通省が、中山間地の課題解決に向けて、全国各地の選定地域で行うものです。
昨年度に引き続き、伊那市が実証実験の場として選定されました。
昨年度は5日間の実験期間でしたが、今年は4週間に延長されます。
道の駅を拠点に、高遠町のスーパーやJAの支所までと、長谷総合支所までの往復12キロをおよそ70分程度で走行します。
携帯電話の回線を利用してリアルタイムで位置を測定しながら走行しますが、トンネル区間は、磁気マーカを道路に設置して走行させます。
今年、2月に行われた実証実験では、運転手が乗っていますが、操作は行っていません。
今年度長谷で行われる実験でも、ドライバーが運転席に乗った状態で、加速・ハンドル操作・制御をシステムが行う自動運転で走行し、緊急時のみドライバーが制御するレベル2で実証実験を行います。
車両メンテナンスを行う火曜日以外は、毎日3本を運行予定で、週に1度、乗客のほかに、荷物も載せる貨客混載の搬送も行う予定です。
利用したい人は申請が必要で、4週間の実験期間中は、交通手段として何度も利用することができます。
この日は伊那市役所で、国土交通省や関係者が出席する地域実験協議会が開かれました。
実験期間は未定ですが、今年度中のなるべく早い時期に行いたいとしています。