保健補導員研修会 心の健康学ぶ
地域の健康増進や病気の予防活動をしている保健補導員の上伊那支部研修会が30日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
研修会では、奈良に本山を置く薬師寺の長老で、蓼科山聖光寺住職の松久保秀胤さんが「足踏ましむな 履著け我が夫」と題して講演しました。
松久保さんは墓石で表されている五輪塔について「下から「地」が骨、「水」が体内の水分、「火」が熱、「風」が呼吸を表していて、その全てを司るのが「空」、心です。心と物質の二つが両立して人間は元気に生活ができます」と話していました。
演題の「足踏ましむな 履著け我が夫」について松久保さんは「1,300年前に切り株だらけの道を通って奈良まで行く夫の身を案じて妻がうたった詩です。情けをかける、人に心を送る、気を配ってあげることが心をいきいきさせていく」と話していました。
研修会は、各地域持ち回りで毎年開かれていて、会場にはおよそ300人が訪れました。