「高遠そば」伝承へ21人が修了
組合など初の講座

高遠町の高遠そば組合と町公民館が主催する「高遠そば打ち講座」の最終回が1日、高遠閣であり、全日程を終えた受講生21人に修了証が交付された。
伝統ある高遠そばの伝承、底辺拡大を狙った初の試み。伝承者、初心者の2コースに分かれ、5回にわたって高遠そばの習得を目指してきた。
伝承コースは、延し棒を2本操ることや水加減など「全体的に難しい」(同組合)そば粉1キロを使った10人分に挑戦してきた。修了した3人には認定証を交付。今後、そば打ち体験や各種イベントに講師として参加してもらう。
この日は、高遠そばの特徴の一つ、辛味大根、焼きみそ、ねぎを加えた辛つゆ作りにも挑戦した。
西高遠の岡部雅子さん(68)は「自宅で打って家族で食べたいと思って参加した。なんとか打てるようになったが、これで終わるのではく、何回も練習をしていきたい」と話していた。