伊那市とKDDIがドローン・5G連携協定
5Gで新技術「AR・VR」のデモンストレーション
伊那市と大手通信会社KDDI株式会社は、ドローンと第5世代移動通信システム・5Gの利活用に向けた連携協定を、17日、締結しました。2020年の実用を目指す5Gは大容量通信が可能となり、観光や移住定住への活用にも期待がかかります。
スマートフォンで撮影している画面上にドアが現れ、動きながらドアをくぐると、画面上では新宿御苑や大阪の街に移動し、360度の映像の中で歩き回ることができます。
これは、AR・拡張現実の技術です。
望遠鏡のようなゴーグルを覗くと、360度の3D映像が楽しめるこちらは、VR・仮想現実の技術です。
どちらも、大容量の画像を必要とするため、5Gと親和性の高い技術です。
17日KDDIが、伊那市役所で5G活用のデモンストレーションを行い、白鳥孝市長らが体験しました。
伊那市とKDDIは、現在ドローンを使った物流システムの構築を進めていて、そこに5Gを組み合わせることによりさらに幅を広げようと、今回協定を締結することになりました。
この日は調印式が行われ、白鳥市長と、KDDIの山田 靖久理事が、協定書を取り交わしました。
ドローンを物流のみならず、農林業や災害対応など様々な分野でマルチに利用するほか、5Gと組み合わせることで、観光や移住定住対策にも生かそうというものです。
伊那市は実証実験の場をKDDIに提供し、KDDIはネットワーク環境や地域課題解決のソリューションを伊那市に提案します。
KDDIが、ドローンのマルチ利用 と5Gの複合的な連携協定を地方自治体と結ぶのは、伊那市が全国で初めてだということです。
今後は、具体的な活用法について検討し、実用化を目指していきたいとしています。