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弥生時代前期の壺など出土

弥生時代前期の壺など出土

今から2500年前の弥生時代前期に稲作に使ったとされる壺などが、伊那市野底の大久保遺跡で発掘されました。
東海地方から長野県へどのように弥生文化が伝わったかが分かる貴重な資料だということです。
こちらが、大久保遺跡から発掘された壺と石包丁です。
壺には、何本かの横線と丸い模様があり、これは弥生文化の始まりと広がりを示す「遠賀川系()土器」だということです。
壺には大事な種もみを入れていて、一緒に出土した石包丁は稲を切るために使われたとの予想ができるということです。
また、この他に見つかった土器のうち、東海系の土器片も出土したことから、東海地方から天竜川を沿って長野県に稲作文化が広がったことにも繋がるということです。
24日は、報道機関向けの説明会が現地で開かれ、伊那市創造館学芸員の濵慎一さんが、土器について説明しました。
現在行われている国道153号伊那バイパスの道路建設工事に合わせて、市教育委員会では去年7月から大久保遺跡の発掘調査を始めました。
去年11月に、貯蔵穴として使われた土坑()や土器が見つかったということです。
濵さんによりますと、弥生時代前期の土器が見つかるのは伊那市では初、上伊那では中川村の苅谷原()遺跡に次いで2例目だということです。
今回出土した壺は今後、割れているものを組み合わせて復元させ、研究を進めるということです。

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