昆虫食の可能性を考える
美味しい昆虫シンポジウム
上伊那地域で多く食べられている昆虫について知り、今後の普及の可能性について考えようと「美味しい昆虫シンポジウム」が17日、伊那市創造館で開かれました。
シンポジウムでは、上伊那地域を代表するザザムシの佃煮などの昆虫食が提供され、訪れた人たちが味わっていました。
また、南信地域で食べられているカミキリムシの幼虫「ゴトウムシ」の実物も展示され、訪れた人たちが興味深そうに見ていました。
基調講演では、東京都在住の昆虫料理研究家、内山昭一さんが、ゴトウムシをつかった寿司など、料理を紹介しながら美味しさを説明していました。
大阪府在住で、昆虫食の普及を目指す会社の代表を務める松井崇さんは「世界では食用昆虫の養殖に取り組む国もあり、大量生産や安定供給が魅力となっている」と話していました。
昆虫食文化のある上伊那地域で地域資源としての可能性を探っていこうと開かれたもので、およそ100人が参加しました。
ある参加者は「講演会でも話していたように、粉末にしたり、有名な人が食べたりすると一気に広がると思う」話していました。
主催した上伊那地域振興局の堀田文雄局長は「昆虫食を見る楽しさや食べる興奮を多くの人に知っていただき、今後の可能性を探っていきたい」と話していました。