救急救命士合同訓練
上伊那広域消防本部の救急救命士が、知識や技術の向上を図るための合同訓練が22日伊那市の消防本部で行われました。
訓練には、6つの消防署からおよそ50人が参加しました。
22日は脳卒中の患者や妊婦、アレルギー患者の救急対応についての訓練が行われました。
このうち箕輪消防署は、60歳の男性が脳卒中の疑いで倒れたとの想定で、救急連絡から病院搬送までの流れを行いました。
隊員らは、手足のマヒの確認や家族役の隊員から、持病や倒れた時の状況について聞いたりしていました。
合同訓練は、消防本部での救急に関わる知識や技術を統一しようと、去年から始まりました。
訓練が終わり、他の消防署の隊員や上伊那広域消防本部の指導医師から気づいた点やアドバイスを聞いていました。
伊那中央病院の統括副院長で救急救命センター長の北澤公男さんは「脳卒中は倒れた正確な時間や服用している薬などの情報が重要になります。それらを、家族から正確に聞き取とる事が大切です。」とアドバイスしていました。
消防本部には現在74人の救急救命士がいて、それぞれの消防署で月に1回訓練を実施しています。
上伊那広域消防本部によりますと、救急車の出動回数は年間およそ6,600件で、1日平均18回だということです。