中尾歌舞伎公演に向け準備
去年の春に活動を再開した伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は、春季公演を来月29日に行います。
会場となる中尾座では、公演に向けての準備が進んでいます。
10日の午前中、舞台道具が中尾座に到着し、舞台づくりがはじまりました。
伊那市の無形民俗文化財に指定されている中尾歌舞伎は昭和61年に地域の若者が復活させました。
2017年2月に会員数の減少や後継者不足などにより活動が困難だとして活動を休止していましたが再開を望む声が多くあり去年春に活動を再開しました。
春季公演では10年ぶりとなる絵本太功記十段 尼ヶ崎の段を演じます。
主役は織田信長を討った明智光秀で、主君を倒し反逆者となった光秀とその一族の悲しみを描いています。
この演目では、場面転換をする回り舞台の演出があります。
10日は、回り舞台の体験会も開かれ地元の中学生が体験しました。
舞台が出来上がると稽古が始まりました。
今年は、長谷中学校2年生の伊藤康希くんが役者としてデビューします。
伊藤君は、明智光秀の息子十次郎を演じます。
中尾歌舞伎の春季公演は来月29日に中尾座で開かれます。
保存会では、公演当日のボランティアスタッフも募集しています。