自走草刈り機の実演
最新の技術を活用したスマート農業を推進する伊那市は、自走草刈り機のデモンストレーションを19日に横山で行いました。
この日は、岡谷市の2つの会社が自走式の草刈り機を使って田んぼの畔の草を刈る実演をしました。
自走式草刈り機は、リモコンの操作で人の手が入りにくい場所や危険な場所の草を刈ることができる機械です。
2社の製品は、平地だけでなく傾斜になっている田んぼの畔も走れるように設計されています。
農業者にとって、草刈りは作業の中でも特に労力がかかり、大きな負担になっているということです。
こちらの機械は、1台の重さが100kgで、価格はおよそ200万円です。
6時間の充電で3時間の走行が可能となっています。
実演会には、農家や集落営農法人などおよそ70人が参加しました。
伊那市では、作業労力の軽減や地域課題の解決を目指して、平成28年度から農業者を対象に聞き取り調査などをしてきました。
来年度からは、市内全域への展開を見据えた実証事業を行う計画で、3法人と9人が実際に農地の管理システムや自走草刈り機を導入し、スマート農業の実証を行うことが決まっています。
市では、今後も実演会を開き、最新技術の導入検討の機会を設けていきたいとしています。