木のぬくもり感じる場所に
市役所市民ホール「木質化」目指す
伊那市は「50年の森林(もり)ビジョン」の一環で、市役所1階の市民ホールを、地域の森を感じることができるスペースにしていこうと取り組んでいます。
取り組みの一環で3月26日は、親子に地域の木を感じてもらうイベントが、市民ホールで初めて開かれました。
イベントは、薄く削ったカラマツを使って桜の花びらの飾りをつくるもので、市内から16組、およそ40人の親子が参加しました。
ハサミで花びらの形に切り、5枚を重ねて桜の花の形にしていきます。
木の形をしたパーテーションに花びらを貼り付け、桜の木を完成させました。
イベントに参加したある母親は「せっかく信州に住んでいるので、木の温かみを感じれたら良いと思い参加した。木と触れ合うことができて良かった」と話していました。
伊那市では、市役所を訪れる人に、地元の木に接しぬくもりを感じられるように、1階市民ホールの木質化に取り組んでいます。
今回、市内で地域産材を使った木工品の製作・販売やイベント企画などを行っている㈱やまとわとイベントを行いました。
南箕輪村にあるやまとわの工房では、2018年12月から市民ホールに設置するテーブルなどを製作しています。
今年度中に納品するため、急ピッチで作業を進めています。
地元産の桜や栗、カラマツなどの間伐材や倒木を使って、テーブルのほか、椅子やベンチなど、全部で70ほどの家具を設置するということです。
伊那市秘書広報課の白鳥英一課長は「市役所に来たみなさんが木のぬくもりを感じることができる場所になっていくと思います」と話していました。
地域産材を使ったテーブルや椅子は市民ホールに今月中に設置され、4月から市役所を訪れた人が誰でも使うことができるということです。