定数2の伊那市区に3人が立候補
県議選告示 選挙戦始まる
任期満了に伴い4月7日投開票の県議選伊那市区には現職新人合わせて3人が立候補し9日間の選挙戦が始まりました。
伊那市区から立候補したのは届出順に新人で共産党の橋本明典さん(62)。
現職5期目で自民党の向山公人さん(76)。
現職1期目で自民党の酒井茂さん(66)の3人です。
伊那市区の選挙人名簿登録者数は5万6,064人です。
各候補者の第一声です。
橋本氏 平和のための憲法9条を守る
橋本さんは、「教え子を戦場に送らない。これは私や教職員の固い決意です。これを守り抜くために、みなさんと一緒に憲法9条を守っていく覚悟です。
消費税10%への値上げを安倍総理は10月からやるといっているが、これもとんでもないこと。市民をさらに苦しめる施策は断固として阻止していきたい。
県は、上伊那で高校の統廃合を進めようとしている。今のまま計画が進めば、5つの高校が上伊那から姿を消してしまう。私たちの大切な母校、子ども達がこれから勉強していく大切な高校を、一緒に守り抜きたいと思う。
でたらめな安倍政権にさよならをして、市民の声が届くそんな政治が実現するために力を尽くします。ご支援ください。」と話しました。
橋本さんは午前9時に70人の支持者が見守る中、伊那市中央の事務所前で第一声を上げました。
政策として、平和維持のために憲法9条を守ること、消費増税への反対などを訴えました。
橋本陣営では、4日にいなっせで個人演説会を予定している他、遊説で各地をまわり政策を訴えていくということです。
向山氏 議会活動集大成の選挙
向山さんは「次の時代を担う若い人たちに私は郷土づくりを継承させていただきたいと思います。
そのことも今回の選挙の大きな目標の一つであります。
人材育成が地元でできないかという話がございまして数年前に南信工科短大を中南信の人材育成の拠点として誘致させていただきました。
南信工科短大は上田工科短大と違って2課程でスタートを切りました。
究極は4課程にしたいということで今どういう成果を求めることがいいのかということの検討にも入っているところでございます。
そんな道半ばの取り組みの問題もございまして私は道筋をつけるか形にするか今回のこの選挙が私にとってみれば議会活動の集大成の選挙だというふうに位置づけさせていただいております。」
と話しました。
向山さんは午前8時半に300人の支持者が見守る中、伊那市中央区の選挙事務所前で第一声を上げました。
政策として2027年のリニア開通を地域、生活の向上につなげていきたいと訴えました。
向山陣営では連日個人演説会を開き地区ごとに政策を訴えていくということです。
酒井氏 44年間の行政経験生かす
酒井さんは「これからの4年間を考えた時、私は子や孫の安心のために今、何をすべきかということを重要な視点と考えている。子や孫の世代の安心のために、私は4つの社会を目指している。1つは、若者が定住する社会。2つには、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる社会。3つには、女性が住みやすい社会。4つには、県民のみなさんから信頼される県政の実現。県民福祉の向上と幸福の実現を基本として県民の目線を大切にし県民の声を県政に伝えていきたい」と話しました。
酒井さんは午前8時45分に380人の支持者が見守る中、上新田の選挙事務所前で第一声を上げました。
政策として子育て支援や福祉・介護の充実などこれまで44年間の行政経験を生かしていきたいと訴えました。
酒井陣営では選挙期間中、市内全域で12回の個人演説会を予定しています。