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天竜川流域委員会第3回会上流部会

課題に対する対応策を協議、河川整備のポイントをまとめる

天竜川流域委員会第3回会上流部会

 天竜川流域委員会の第3回上流部会(鈴木徳行部会長、16人)が6日、飯島町文化館であった。治水や利水、自然環境・景観、河川利用などの各項目で課題に対する対応策を協議、河川整備のポイントをまとめた。
 天竜川流域委員会は、学識経験者から長期的な河川整備について意見を聞く場として、03年2月設置。上流部会(長野県内)と下流部会(静岡、愛知県内)に分かれ、現地調査を行い、前回(昨年11月)までに現状を把握し、課題を抽出。今回は各項目ごと委員らの意見、提言をまとめた対応方針(案)について意見交換した。
 洪水に対する対応方針では、流下能力の向上、堤防・護岸、点検整備のほか、「戸草ダムの建設は急務」「美和ダムだけでは洪水調節容量が少ない」などダム計画への積極的な意見が出された一方では「戸草ダムは流域住民が納得できる議論を」といった慎重論もあった。
 また、過去の破堤カ所、浸水想定地域の住民への周知、合わせて土地利用制限の必要なども出された。
 利水面では河川流量の確保が課題になり「ダム直下の無水区間を無くすことが利用の拡大につながる」「渇水期の対応も」などのほか、利水上の危機管理の必要性も挙げた。
 ほかに▽外来植物の駆除▽れき河原の維持▽河川巡視の強化▽民間協働による安全で自然豊かな河川整備の維持など、さまざまな視点から対応策が話し合われた。
 今後、出された意見をもとに、上流部の河川整備のポイントをまとめ、流域委員会に報告。流域全体で対応策を協議し、具体的に河川整備計画に反映させる。

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