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両陛下ご訪問の記憶

天皇陛下退位で平成に幕

両陛下ご訪問の記憶

天皇陛下は30日退位され平成の時代が終わります。
陛下は皇太子の時の1969年、昭和44年に美智子様とともに
上伊那をご訪問されました。
訪問先の一つ、伊那市の美篶中央保育所の所長だった春日澄子さんは両陛下の案内役を務めました。
伊那市美篶の春日澄子さん。
1925年大正13年生まれの95歳です。
皇太子ご夫妻が伊那市の美篶中央保育所をご訪問されたとき保育の様子を説明するなど両陛下と言葉を交わしました。
春日さん45歳のときでした。
両陛下が美篶中央保育所をご訪問されたのは1969年昭和44年8月27日の午前10時でした。
前日に飯田下伊那地域で三六災害の被災現場などをご視察し駒ケ根市で一泊されました。
伊那市では東春近の圃場を訪れ整備事業について話を聞かれたということで記念碑が建立されています。
 

「子どもたちの保育をお願いします。」とのお言葉

両陛下ご訪問の記憶

美篶中央保育所ご訪問の際は厳重な警備が行われていたといいます。
保育所内の間取り図です。案内ルートや説明する内容はあらかじめ決められそれ以外のことは話さないよう宮内庁から指示があったということです。
赤鉛筆で書かれた矢印が案内する順番です。
晴れたときと雨が降ったときの両方が想定されています。
また各部屋での説明の時間も決められていました。
ご視察で皇太子様は「保育時間は何時までですか」「保母が足りなくて不自由していませんか」などと質問されたということです。
また美智子様は終始にこやかに園児に声をかけられていたということです。
 春日さんは両陛下を見送る際、「平凡な農村の保育所ですが、子どもたちが明るく伸びやかに、そしてたくましい青年が日本の地に溢れますことを念じながら全力を尽くして保育いたします。」とあいさつしたところ「あなたも健康に気をつけて子どもたちの保育をお願いします。」とのお言葉があったということです。
 

箕輪町で両陛下と同行

両陛下ご訪問の記憶

伊那市を出発された皇太子ご夫妻は箕輪町に入り今は浄水場となっている苗木畑をまわられました。
箕輪町の宿泊施設ながた荘の前にはこの時の記念碑が建立されています。
このとき皇太子ご夫妻に同行した上古田の唐澤千洋さんです。
唐澤さんは当時箕輪町役場の職員でした。
唐澤さんは両陛下に不測の事態が起こった時、町内のどこに、どのような施設があるかをすぐ連絡できるように準備していました。
両陛下の伊那谷のご視察はこの日で終わり伊那松島駅から専用列車で軽井沢へ向かわれました。
 

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