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那須さん 伊那北で憲法について語る

那須さん 伊那北で憲法について語る

伊那北高校の図書委員会は、OBの元最高裁判事で弁護士の那須()()()さんを招いての座談会を9日開きました。
座談会には図書委員会の委員と希望した生徒およそ20人が出席し、那須さんに憲法改正や外国人の国籍取得、これからの弁護士の仕事など様々な質問をしていました。
「自衛隊を憲法で認めるべきなのか」との質問に対しては「現在の自衛隊については一定の限度で認め、しかし憲法の改正は行わない。憲法9条は社会に対してアピールするところがあるので、両方を維持しながら折り合いをつけていく事を考えなければならない」とこたえていました。
那須さんは憲法改正について「日本は国民主権の国家です。投票で国会議員を選ぶ事から考えてほしい」と生徒達に呼びかけていました。
弁護士の仕事については、「昔は裁判での弁護が殆どだったが、今は企業からの相談や第三者委員会の仕事など幅が広がってきている」と説明していました。
那須さんは伊那市富県出身の77歳です。
伊那北高校の卒業生で、元最高裁判事で現在は東京で弁護士をしています。
新聞で母校の図書室に法学者の芦部信喜さんのコーナーが設置された事を知り、関連書籍と那須さんが使用した判例集、合わせて40冊を寄贈しました。
図書員委員会では法律の第一線で活躍している先輩の声を聞こうと同窓会と協力して座談会を企画しました。
この日那須さんは、「自分らしさを守り、真実をつきつめる」という意味の「守()()()」と書いた色紙を母校に贈りました。
 

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