春の叙勲 松田泰俊さん
春の叙勲、喜びの声。
22日は、教育功労で瑞宝双光章を受章した、元小中学校校長で伊那市長谷溝口の松田泰俊さんです。
松田さん「こんな章をいただけるのかなあと少し困惑いたしました。多くの子どもたち、お世話になった多くの先生方、保護者や地域の皆さんのおかげと思って感謝しております」
伊那市長谷溝口の松田泰俊さん。
県内各地の小中学校に赴任し、上伊那では赤穂中学校と伊那小学校で校長を務めました。
平成18年に県教育委員長となり、平成19年からは、3期11年伊那市教育委員長を務めました。
「教師は子どもから逆に多くのことを教えられる」という言葉を大切にしてきたということです。
松田さん「一人の女子児童がハンカチをびしょびしょに濡らして持ってきたんですね。私がそっと見たらとハンカチの中に女の子の小指の先より小さいカタツムリの赤ちゃん。多分その子はカタツムリは湿り気が多いところが好きだということを知っていたんだと思うんですけれど。命を大事にするということを彼女が本当に心から私に教えていると思って大変心に残っています」
現在は常福寺で住職を務めています。
趣味は、境内の植物の手入れだということです。
夏には毎年、子どもたちを対象にした座禅体験などを行っています。
松田さん「伊那市は”子どもが集まる公民館”という活動を大変大事にしているんですけれど、家が寺なので、寺を開放して、夏休みに座禅をしたり、高遠高校の高校生にボランティアをしていただいて宿題をしたり。これからはそういう活動を大切にしていきたいです」