霜の影響でさくらんぼ狩り中止に
4月下旬と5月上旬に発生した霜の影響で、上伊那で近年人気のさくらんぼにも影響が出ています。
箕輪町大出の関善一さんのさくらんぼ農園です。
霜の被害を受けた実は、黄色くなり、少し触れただけで落ちてしまいます。
関さんは、霜がおりた4月28日の前日、対策として燃焼剤を燃やしたということです。
翌日確認したところ、花が霜にやられ、全体的にめしべが黒くなってしまっていたということです。
ここでは佐藤錦・高砂・紅秀峰・紅きらりの4品種を栽培していて、150本程の木があります。
品種によって実の付き方に差はありますが、全体では例年に比べて3割ほどしかならなかったということです。
今年のさくらんぼ狩りは中止が決まり、収獲したものは八乙女の直売所で、6月20日頃から販売されます。
梨は9割が被害受ける(写真提供:JA上伊那)
果樹農家の関さんは、さくらんぼ以外に梨やりんごも育てていて、被害はそれらにも大きく出ました。
こちらは、4月28日の朝に撮影した梨の写真です。
満開となった花が凍ってしまっています。
その影響で、関さんの畑の梨は9割に被害が出てしまったということです。
みはらしファームも一般の受け入れ厳しい状況
伊那市西箕輪のみはらしファームでは、去年初めて試験的にさくらんぼ狩りが行われ、今年は本格的に受け入れを行う予定でした。
しかし、霜の影響で5割以上に被害が出てしまい、今年は一般の受け入れは厳しい状況だということです。
果樹農家の笠松慎吾さんです。
上の方には、ある程度実がなっていますが、同じ木でも下の方は実がなっていません。
長野県農政部によりますと、4月と5月の霜による果樹被害額は17日現在、伊那市で5,216万円、箕輪町で1,917万円、南箕輪村で50万円となっています。