歩き慣れた学校も腰がひけて…
西春近南小でアイマスク・車イス体験授業
伊那市の西春近南小学校(唐澤武彦校長、165人)で7日、3、4年生のアイマスク・車イス体験授業があった。児童たちは普段歩きなれた校舎内を移動し、障害者の気持ちに立ちながら学習した。
同小学校では体験を通して目や体が不自由な人の気持ちを考えるため、全校児童が6、7、9日の3日間に分かれて学習。同体験授業は初めての試みで、昨年夏には点字の勉強を全員が学んでいる。
アイマスク体験は2人一組になって、2階の教室から3階に上がり、2階のトイレまでのコースを体験。一人が道案内役となって手を引きながら誘導するものの、マスクを付けた児童の姿勢は腰が引け、手で壁を探しながらの歩行になっていた。
北林大地君(10)はアイマスク体験について「階段を下りる時に、足を滑らすかと思った。何も見えないことが不安だった。目の見えない人の気持ちがとっても分かった」と話していた。